【比較してみた】忘れ得ぬ写研フォントの思い出

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トップの画像は現在のモリサワと写研のオフィシャルサイトのトップページです。

1980年代の写研がシェアを広げていた時代は、MacによるDTPがグラフィックデザイナーや写植オペレーター、フィニッシュワーカーに普及する以前の時代でした。
しかし、手動の写植機から電算写植というデジタルに変わりつつある時代に、グラフィックデザイナーを中心にAdobeのアプリ(IllustratorとPhotoshop)が使えるPC(Mac)でのデザインが広まってゆき、Adobeと手を結んだモリサワのフォントがDTPと共に一気に形勢を逆転していった印象です。

当時のページモノは「Quark Express」か「Aldus Page Maker」(AldusはのちにAdobeに買収される)が主流で、「Macで組版」といえば「Quark3.3J」という時代がありました。現代はAdobe InDesignが入稿データの主流ですが、2000年代にOTFフォントに乗り換えた時期とかで一気に形勢逆転になったという、この時期はDTP業界のシェアの逆転現象がたくさんあった印象です。
でも、DTPの初期の頃は失礼ながら、フォントのデザインはそれまで慣れ親しんだ写研の方がモリサワより洗練された印象で好きなデザインでした。当時Adobe Illustratorで使えたフォントはモリサワのゴシックと明朝だけで、太さにも種類がなく、仕方なしにそちらを使っていました。
デザインを比較してみれば、1980年代によく使われていたディスプレイフォントと呼ばれるデカ文字系フォントは、写研のゴナファミリーとナールファミリーに対抗して、1990年代に新ゴファミリーがモリサワから登場して、ようやくデザイナーが使いやすいDTPフォントとして定着しました。ナールファミリーに相当するのはじゅんファミリーしかなく、新丸ゴファミリーが登場するまではそれを代用していました。
私の記憶では、ナール(丸)→じゅん(丸)→ゴナ(角)→新ゴ(角)→新丸ゴ(丸)の順番で登場して、当初のナールとじゅんの差をすごく感じていた印象です。
個人的には今でも[太丸ゴシック]<[じゅん]<[新丸ゴ]<[ナール]で、丸ゴシック系ではナールが一番好きです。笑
やはり今でも写研文字には魅力があります。
現在はモリサワフォントにもたくさんのデザインフォントが存在します。
上の写研と同類と思えるものを同じ位置に置いてみました。(独断と偏見)
でもやはり、2024年の写研フォントOTFの登場は待ち遠しいものです。

この記事を書いた人

ターニャPROFILE
グラフィックデザイナーを目指して入った学校ではまだDTPもWEBもない時代。
その後、一向社の制作部に入って数年後に仕事でMacの存在に触れ、会社で初めて使ったツールはMacintosh IIfx(ツーエフエックス)。最初AIのVer.3.0やPSのVer.2.0あたりを必死に学んだ後はなんやかんやで社内では年長者になり、現在もなおツールの進化とアプリの進化にOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)中!(笑)…現在の専門はWEBと映像編集など。
趣味は:野球観戦(甲子園)、モータースポーツ観戦(鈴鹿サーキット)、飲みニケーションw
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